
構えは二つ。鎖は一本。
静の構えは、道から壁を読む。動の構えは、壁そのものを試す。ひとつの刃が見つけたものが、次の刃を研ぐ。
一苦無斬る前に、掘る。帳面に残る隠し部屋まで。
城がかつて名乗った名を、ひとつ残らず。
二手裏剣すべての戸へ、一度に放つ。生きた戸だけが応える。
どの城の戸も、ひと息に数える。
三撒菱闇に撒く、無数の棘。そのひとつひとつが、知られた傷。
弱いものは、必ずどれかを踏む。
四鎖鎌鎖は鎧の綴じを試し、鎌は番のいない戸口を探る。
薄い鎧も、空いた持ち場も、明るみに出す。
五鉤縄外壁を越え、内庭へ。道という道を歩く。
最初の壁が尽きたところで、始まる。
六仕込み刀ただの杖。内に、醒めた知恵。集めたすべてを読む。
塞ぐべき順を、ひとつずつ名指す。
七刀最後の一振り。己の手で抜く。門は、ひとつだけ。
抜けば、刃はひとりでに進む。

誓
刃は、誓いのあとに抜く。
どの武具も、まず問う。その壁はあなたのものか。試すと誓った壁か。
